冷凍食品の価格相場

電子レンジで温めるだけでおいしい料理を楽しめる冷凍食品。非常に便利な商品ですが、その魅力はそれだけにはとどまりません。リーズナブルな価格も人気のひとつ。さらに○割引きといったセールを行なっている店もあり、そういった場所で購入すれば、より安価で手に入ります。ここでは、冷凍商品の価格相場について考えてみましょう。

●冷凍食品の価格
 意外に思われるかもしれませんが、ほとんどの冷凍食品は希望小売価格ではなくオープン価格です。希望小売価格とは、メーカー側が小売店に「○○円で売ってほしい」と希望する価格で、基本的には商品ごとに設定されているもの。ただし、小売店は必ずしも指定された価格で売る必要はなく、メーカーの希望小売価格を考慮したうえで価格を決定します。一例をあげると、希望小売価格が500円の商品を小売店が400円で売れば、2割引きということですね。
 一方オープン価格は、おもに家電製品などで採用されている価格形態です。メーカー側は値段設定について言及せず、小売店が販売価格を自由に設定します。そのため、安い商品をメインに売る薄利多売や、反対に高級感を前面に打ち出して商品1点あたりの儲けを増やすといった、小売店の個性を出しやすいのが特徴です。

●冷凍食品の割引
 本来、オープン価格に割引きはありません。では冷凍食品の割引き表示は、どういう仕組みになっているのでしょうか。一部のメーカーは小売店の要請を受け、オープン価格の商品にも希望小売価格を設定しているところがあります。希望小売価格さえあれば割引き表示が可能になるため、それを望んでいる小売店も多いようです。
 また、同等の商品とくらべて割引率を表示している小売店もあります。たとえば、ひとつのメーカーがA、B、Cという同じシリーズの冷凍食品を発売している場合、AとBを500円、Cを400円に設定すれば、CはAやBにくらべて2割引きだと言えます。ただし、この表示は同一価格帯にある類似商品だからこそできること。類似商品でも内容量が異なっていたり、冷凍おにぎりと冷凍ピザなどのように商品のジャンルがまるでちがっているときには適用できません。
 そのほか、ふだんの販売価格から何割引きになっているかを表示するのも一手です。私が高校時代にバイトをしていた店では特定の時間帯だけ、冷凍食品のコーナーに割引き表示のポップを貼っていました。「店舗が決めた、ふだん売っている価格」から、ポップに書いてある数字ぶんを割引きするという仕組みですね。

●安売りの種類
 さまざまな理由で低価格になりがちな冷凍食品ですが、安かろう悪かろうでは意味がありません。冷凍食品を購入するときは、何を基準に選べばいいのでしょうか。私がバイト時代に学んだことですが、冷凍食品の安売りには2種類あります。ひとつが赤字覚悟の安売り。これはおもに集客率を高めるためのもので、広告などで大々的に宣伝することがほとんどです。冷凍食品で赤字を出しても、それを目当てに来た客が別の商品を買っていけば、全体の利益を底上げできるため、採算は十分に取れます。
 もうひとつが、安い価格で売っても利益が出る場合。私がバイトをしていたときにも何回かありましたが、メーカー側が新商品を出すさい卸値(メーカーが小売店に売る価格。小売店にとっては仕入値)を極端に安くすることがあります。メーカーが推している商品を全国的に安売りして口コミで人気を集めるという理由からでしたが、そういった商品は卸値(仕入れ値)が安く新商品ゆえに動きもよいため、価格を安くしても儲けが出るのです。
 反対に古い商品だからこそ、安売りできることもあります。ここでいう“古い”とは型遅れという意味であり、鮮度や賞味期限などには問題がありません。これはおもに生産が中止された商品で、メーカーとしては在庫を抱えていても最終的には廃棄するしかないため、二束三文で小売店に卸します。安く手に入れた商品なので、小売店側は安売りしても利益が生まれるというわけです。

サブコンテンツ

このページの先頭へ